下地調整の重要なポイント1 コーキング処理

2021年7月19日更新


 
外壁塗装の工程には塗装する前の下地調整がとても大事です。
 
中でもサイディングの塗り替え時に重要なポイントになるのがコーキング処理(シーリング)です。
 
コーキングはサイディングのジョイント部分に施工されているゴムのような弾力のある素材でいくつもの役割を担っています。
 
 
コーキングが担っている役割とは?
 
コーキングが担っている役割のひとつは弾力性を活かした揺れの吸収です。
 
住宅に限らずすべての建物は風や小さな地震の連続で揺れています。
 
揺れを吸収するといっても地震に対しての制震や免震の効果があるわけではありませんが細かな揺れを和らげてくれています。
 
もうひとつの役割がサイディングのジョイントから雨水の浸入を防ぐ防水の役割です。
 
住宅の外壁の構造は一般的な木造住宅の場合、構造体、防水紙、胴縁、サイディングという順番で施工されています。
 
構造体と防水紙の間に構造用合板が施工されることもありますが防水性能には関係ありません。
 
最終的な仕上がりになるサイディングのジョイントから水が浸入しても建物の構造体は濡れない様に設計されています。
 
しかしコーキングがない状態が続いてしまうと小さな隙間から水分が入り込んでしまうことはよくあります。
 
防水紙を固定しているタッカーや胴縁を固定している釘など浸入経路はいくらでもあるので、コーキングは常に弾力を持った状態で施工されていることが重要になります。
 
 
外壁塗装におけるコーキング処理の方法は?
 
外壁塗装の下地調整としてのコーキング処理には2つの方法があります。
 
ひとつめは打ち換え工法で、既存のコーキングを完全に撤去してから新たにコーキングを充填する方法のことです。
 
もうひとつの打ち増し工法は、既存のコーキングの劣化状態がいい場合に劣化した部分だけを撤去して、新たにコーキングを充填する方法です。
 
塗り替えを行う際のコーキング処理には打ち換え工法が最適な方法になりますが、玄関ドアや窓などの開口部のコーキングに関しては打ち増し工法を選択する場合もあります。
 
開口部回りのコーキングの下には建物の防水性能に直接影響する部材が隠れていることもあり、既存のコーキング撤去時に破損してしまうリスクを避けて打ち増し工法を選択することもあります。
 
コーキング処理は外壁塗装の下地調整における重要なポイントになりますので既存のコーキングの状態はもちろん、作業に伴うリスクなどもしっかり把握した上で工法の選択をしてください。
 
 
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神奈川県全域の自然災害や罹災状況について

神奈川県の自然災害や罹災状況について

横浜で寒冷前線による風雨被害(2010年9月8日)
日本海を急速に発達しながら北東進した低気圧からのびる寒冷前線が本州を通過し、関東地方では、この低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定となった。日最大瞬間風速 横浜22.2m/s、住家半壊・一部破損236棟、住家床上浸水62棟、住家床下浸水176棟、山がけ崩れ12箇所、その他に道路損壊、農業被害、交通障害、停電など。


横浜で台風、猛烈な雨と強風(台風9号)(2010年9月8日)
県内では8日昼前から西部で、昼過ぎからは東部で雨が強まり、所により1時間降水量が50㎜を超える非常に激しい雨が降った。負傷者3人、住家半壊・一部破損5棟、床上浸水18棟、床下浸水315棟、山がけ崩れ80箇所、その他に道路損壊、農業被害、交通障害、停電など。


横浜で台風、猛烈な雨と強風(台風18号)(2009年10月8日)
最大瞬間風速 横浜28.7m/s、総降水量 横浜208.0㎜、負傷者17人、住家半壊・一部破損53棟、住家床上浸水15棟、住家床下浸水96棟、山がけ崩れ14箇所、他に道路損壊、農業被害、水産業被害、交通障害、停電。